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ネクタイの数学【トマス・フィンク, ヨン・マオ】

  • 2008/04/24(木) 16:46:18

ネクタイの数学ケンブリッジのダンディな物理学者たち
トマス・フィンク ヨン・マオ 著
青木 薫 邦訳
新潮社(新潮OH!文庫 2001年)

(2008年4月23日読了)
男子たるものネクタイは毎日締めるべきである。
でなければどのように個性を表現するのか?
とまでは言わないが、ぼくは好きで毎日ネクタイを締めているのでその締め方にはこだわりたい(追記参照)。
数学的に可能な締め方(ノット)をすべて示した本があるというので読んでみた。
ちなみにすでに在庫なしのため、中古で購入した。

この本の骨子はノットを作るときの移動方法が6種類(左、右、センターの3つに対して手前、奥の2方向)であることから、3角格子上のランダムウォークに置き換え、いくつか制限をかけることで85種類を導き出すことである。
付録で巻末に乗っていた数式は時間と専門知識の関係で吟味できなかったが、上記の理論は概ね認めることができた。
ただ、制限が少々きついのではないかと感じた。
制限のひとつで「最後に輪に通して結びを作る」とき、必ずセンターを通り結びに至るようにしているが、そのせいで結局どのノットも三角形で剣が真下に落ちている形になっている。
でも、剣はどうせ重力で下に落ちるのだから横に突き出た形を導き出してもいいと思うんだ。
あと現実にネクタイを使って結ぶとき、長さの制限があるからステップに制限をかけるのは当然にしても、ノットの数は制限をかけなくてもいいんじゃないか?
もちろんノットが増えても上記85種類にセンター以外で終わるノットを加えたものの組み合わせですぐ計算可能だが、実際視覚的に表現してみたら面白い形があるかもしれない。
また、ボウノット(蝶ネクタイの結び目)みたいに輪を入れるやり方や、アスコットタイのような最後にピンで留めることを想定した手順も無視されている(ボウタイもアスコットタイもそれ自体現在少数派だけど)。
そのあたり、なんの断りもなく制限を入れているのはイギリス人著者のこだわりか、保守性か?

85種類のノットの作り方は、すべて非常にわかりやすい図が付いているが、完成形の写真が一部しか載っていないのは残念。
実際にどんなシルエットになるのかは結んでみないとわからない。

理論と説明以外に、ネクタイの歴史にも触れているのは良い。

ネクタイの数学―ケンブリッジのダンディな物理学者たち 男性の首に一枚の布を結ぶ85の方法 (新潮OH!文庫)

追記:
つーか、男子がネクタイする理由なんて
お姉さんに「ネクタイが曲がっていてよ」とか言われて直してもらいたいから
で十分なのだわ

まあ、この本の指導の通りきっちり締めたらタイが曲がるなんてありえないんだけど。

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