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疑似科学入門【池内了】

  • 2008/05/19(月) 23:29:36

疑似科学入門
池内 了 著
岩波書店(2008年)

(2008年5月1日読了)
読み終わってから記事を書くまでに時間があいてしまい、書くタイミングを逃してしまった。
週刊文春の文春図書館に書評が載ってたみたいなので、まあこれを機会としてちょっとだけ書く。
また読む機会があったらそのときちゃんと感想を書く。

とにかくこの本を読んで感じたんだけど、
池内さんは全てのひとに科学者並みの科学リテラシーを望んでるのかな?
疑似科学にハマるのは疑う精神を持たず思考停止に陥っているからだと一貫して主張している。だから考える力を養えば疑似科学にハマるのをある程度防げると。

でもぼくはそんな必要あるのかと思う。
ヒトはある程度ものを考えなくてもそれなりに幸せに生きていける。
ぼくらは科学や技術と隣り合わせの生活をしているけど、その詳細について理解していなくても何も困らない。
せいぜい、機械が壊れたときにアタフタするくらいだ(でも世の中には電子レンジに幼児を入れてしまうひともいるので多少はわかっていた方がいいかな)。
むしろいったん理解してしまうと、科学なんて所詮わからないことだらけなので疑問のスパイラルにハマってしまう。そんなのはそれが趣味のひとがやればいいよね。

平等で公正な社会の構築のためには疑似科学が跳梁跋扈する状況は好ましくないけど、それを排除するためのコストが一般人にとって大きすぎると、結局失敗してしまいます。

何か実用的かつ具体的な対処法はないものか?
例えば査読があって、かつ専門家の間で権威があると認められている(学術)雑誌にその説を支持する論文が載ってない限りは信用しないとか。
つまり科学的に吟味されたエビデンス(証拠)がなければ信用しないということ。
論より証拠ですよ。
(ただし、手品のことを考えればすぐわかるけど、目の前でデモを見ただけでは証拠として不十分であることを忘れないように)
本書で著者は疑似科学を三通りに分類して分析するという、学問としては意義のある試みをしているけど、結局対処法は分類とは関係なくケースバイケースみたいだし。

書いてあることは正論だけど正論だけではひとは動かんのだ。

池内さんはどんな層を想定読者としているのだろうか?
多分一般人ではない。
新書だし、疑似科学批判に興味のある教養人や学生向けなのかな。


読んでて頭の体操にはなった。

疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)疑似科学入門 (岩波新書 新赤版 1131)
(2008/04)
池内 了

商品詳細を見る

この本に書かれた
「真理」についてと「宗教」については、一般的な定義あるいは考察された内容というよりは、池内さんの思想による意味付けが強いように感じる。
他にも所々そういう言説があって、本当は学問の啓蒙書ではなくて思想書なんじゃないかと思う。

科学的な装いをしつつ思想書を書くなんて危険である!とかいってみたり(笑)

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